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表紙のイメージ

   





   アメリカ、ジュウキュウセイキマツノクビキ
 アメリカ、19世紀末のくびき

 ◆すべては南北戦争後に始まった

 杉山恵子(すぎやま・けいこ) 著

 本体 2,400円
 四六判・上製・288頁+口絵8頁
 978-4-931178-94-6 / 2019.12

 
 


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   内容紹介&書評













 作品内容

ここに、今もアメリカを悩ます諸問題の原点がある!

人種差別、異教移民の流入、拡大する貧富の差、分断する国家。
今から約百年前、これら諸問題に果敢に挑戦した人たちがいた!

                

本書で取り上げたのは、南北戦争後の共和国の在り方を模索し、 「自由と平等」を掲げる国是と現実のギャップに挑戦した人々である。
取り上げた人々の名を今日知る人は少ない。
美術館関係者、画家、教育関係者、実業家とその妻、セツルメント関係者など、 地位も地域もばらばらな人々である。
しかし振り返ってみると、彼らが南北戦争後の新しいアメリカを生き、 今日に続く軌跡を残していることが見えてくる。(カバー前袖より)

                *
 ◇ ウィリアム・T・ブロジェット
   奴隷解放に奔走し、後にメトロポリタン美術館の副館長になった実業家

 ◇ セイモア・イートン
   青年教育から図書流通システムの構築、さらに幼児絵本に新時代を託した出版人

 ◇ ジョン・J・グレスナー夫妻
   画期的建築様式で理想の家庭を求めた夫と、女性の社会貢献の道を拓いた妻

 ◇ エレン・ゲイツ・スター
   米国屈指のセツルメント「ハル・ハウス」創設に参加しながらも、歴史から忘れられた社会運動家

 ◇ ヴィーダ・ダットン・スカダー
   自由と平等の実現を教会に託し、理想と現実の狭間で揺れ動いた教育者

 ◇ ジェーン・アダムズ
  「ハル・ハウス」を創設・運営し、ノーベル平和賞を受賞しながらも、米国のタブーに触れたため、今も無視されている社会改革家

【著者紹介】
1952 年、札幌生まれ。恵泉女学園大学名誉教授。1975 年、津田塾大学学芸学部卒業。
同年アメリカ、バージニア州ランドルフ・メイコン女子大学に留学。人種差別と親日の南部社会に接し、アメリカの歴史文化への興味を深める。その後、マサチューセッツ州 スミス大学を経て、ニューヨーク州コロンビア大学大学院へ進む。専攻アメリカ史。
コロンビア大学大学院歴史学科修了。 M.Phil. 主な著書に、『ジェシー・ターボックス・ビールズのアメリカ』(慶応大学出版会)などがある。

 

【書評】
米国系の學校に於いては、必ず「南北戦争」(1865年終結)を學ぶ。
アメリカ合衆国と南部連合との戦いである。四年間の死闘で62万人の犠牲者が出た。
南北間の軋轢は深く、此の病理は今日をも狂わす。
其れは〈人民の為の政治〉為る空想的融和主義が、ピューリタンイズム(白人優位)、 一神教の弊害に毒された寛容が上辺だけの社会で有ること。
結果、人種差別や貧富の差、異教徒への憎悪ー其を〈くびき〉と呼ぶ。
こうした妖気漂うドロッとした「カオス」を真摯に生きた六人の寵児 (ブロジェット、イートン、グレスナー夫妻、スター、スカダー、アダムズ)の 生活動態を語るのが本書である。
「美しきアメリカ」を誇らしげに唄う。独自の図書システムを構築したイートン。
女性の社会進出に心底注ぐグレスナー夫婦やスター、教育者・スカダー他。
男尊社会の枠組み時代に、自我の確立と崇高使命感に基づいた活動を致す。
然し、頑迷な高すぎる壁は、〈博愛精神〉ー。此れだけでは成功覚束無いと知る。
余談ながら、日本國に於いては津田梅子や平塚らいてう、瓜生岩を想い描いてしまうね。
筆者・杉山女史は、米国の陰影(非寛容・平和・反戦)をフォーカス、 埋もれし偉人を世に知らしめた。此の功績を讃えたい。と同時に、〈民主主義とは何ぞや〉問うて居る。
 「参考文献と註」掲載も参考に為る。(蓮坊公爾「熟読玩味」より)


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