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  カクエイデンセツ バンキシャガミタヒカリトカゲ
 角栄伝説 〜番記者が見た光と影

   

 ◆巨悪論をくつがえす新たな伝説がいま始まる!

 増山榮太郎 著

 本体 1,600円
 四六判・上製・256頁
 4-931178-55-3 / 2005.10

 
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    内容紹介&書評
















 ■作品内容

田中角栄は本当に巨悪だったのか!?
番記者として長年身近で見続けた著者が 真の姿を問い直す。

戦後政治の結晶として、「総中流社会」をもたらし、ロッキード疑獄で追われ、 悲憤のうちに逝った田中角栄。角栄政治とはなんだったのか?
混迷の現代に角栄あれば、と今も人気が高い稀代の政治家の栄光と挫折の生涯を 長年、番記者として身近に見続けてきた著者が問い直す。
番記者ならではの秘話満載。渾身の書き下ろし。
*この秋、政治家・田中角栄の再評価が始まる!

「もくじ」から (一部抜粋)
 第1章 貧しい生い立ち
 第2章 疾風怒濤の上京時代
 第4章 番記者と田中角栄
 第5章 政界進出、闇の政治資金
 第6章 列島改造への熱き思い
 第10章 天国から地獄へ
 第11章 心耳を澄まして
 第12章 多情多恨
 第13章 ロッキード事件は対日謀略か
 第14章 闇将軍と呼ばれて
 終 章 生き続ける「英雄伝説」

【著者紹介】
増山榮太郎(ますやま・えいたろう)
1930年生まれ。早稲田大学文学部卒業。時事通信社入社後、政治記者として 岸信介、佐藤栄作、田中角栄の番記者を務める。その後、ブリュッセル支局長、 パリ支局長、ニューヨーク総局長などを歴任。
現在、政治評論家として活躍するかたわら、シルクロード探訪家として、カルチャー センターなどで講座を受け持っている。
主な著書に、『よみがえるアメリカ』(時事通信社)、『シルクロードお遍路の旅』 (出窓社)等がある。
◎著者のウェブサイト: <「新・増さんの政治教室」

【書評から】
(前半部略)
田中政治は、現在の小泉政権と比較してどうであろうか。これが、本書の テーマである。
田中が唱えた「日本列島改造論」は、「国土の均衡ある発展」を名目に、 表日本の富を貧しい裏日本へ移すことであった。これを全国規模に拡大し、 すべての国民に総中流、平等社会をもたらしたのだった。
ところで今や、小泉政権の提唱するグローバリゼーションが惨憺たる荒野を 現出させ、その「負」の部分がようやく見えてきているが、それと対極にある 「列島改造論」の世界も一度検討すべきである、と本書は結んでいる。(YK)
(「週刊東洋経済」2006.1.28)
  
身近な番記者、生々しく記録
車に同乗した記者に、田中角栄がいきなり、「解散だ」という場面が出て くる。びっくりして声も出なかった記者が若き日の著者。
派閥の領袖を追う記者を番記者と呼ぶ。臨場感に富む記述が多いのは、 著者が二十年あまりも田中番記者を務めたから。
良くも悪くも天才と評された政治家の評伝。本人に会ったこともない人が 書いた角栄本に違和感を抱いていたという著者は「あとがき」で、身近に接した 番記者として記録を残しておきたかったと執筆の動機を語る。
  (共同通信社配信 / 秋田魁新聞・2005.12.18 / 山陽新聞・2005.12.18 /
岩手新聞・2005.12.17 / 宮崎日日新聞・2005.12.18)
  
番記者の目で角栄像に新たな光
(前半略)
本書は鮮烈なシーンで始まる。昭和35年(1960年)日米安全保障条約の批准を めぐり世情不安の時代、日比谷公会堂での演説会の壇上で、社会党委員長・ 浅沼稲次郎が17歳の山口二矢の凶刃に倒れる。これを著者は面前で見た。
「政治の時代」は<あっけなく幕が下ろされ、「経済の時代」へと舵が切られた のである。
翌36年7月、田中は自民党政調会長に就く。時に43歳。初対面の田中の言葉に 驚く。
「なんで日本列島には表日本と裏日本があるんだ。新潟県人は年の三分の一は雪 に閉じ込められる。関東平野には太陽が燦燦と輝く。これを不公平と言わずとして」 「チョビ髭を生やし、いかにも土建屋上がりといった風采。機嫌がよいと話の途中 で浪花節をうなる」田中の、「何も隠そうとしない陽気さ」に魅力を感じる。
(中略)
著者は田中の魅力を描きながら、「巨悪」として語られる田中政治に対する歴史的 評価を自問する。そして、気付く。田中が実現させたのは「国民総中流意識」を持っ た平等社会ではなかったか。
先の衆院選圧勝を背景に小泉純一郎首相が声高に叫ぶ「改革」とは、グローバリゼ ーションの名の下の「規制の少ない自由な市場型経済体制」である。「それは能力主 義のアメリカ型社会の導入であり、結果的には貧富の格差社会をもたらす」と著者。
庶民の願望とは逆のベクトルだ。だからこそ「角栄伝説」が光彩を放つ。
「迎合する庶民を、一方で遠ざける」本書は、そんな冷たさを秘めている小泉流政治 に警鐘を鳴らしている。  (小田敏三・新潟日報社編集局次長)
(新潟日報・2005.12.19 / 世界週報・2005.12.6)
  
「コンピューター付きブルドーザー」「今太閤」と親しまれた反面、「闇将軍」 とも恐れられた田中角栄の栄光と挫折を、元番記者が詳細に綴った書き下ろし。
天才政治家、田中角栄を再検討、再評価する一冊。
(「週刊現代」2005.11.19号)
  
「一億総中流社会」を実現したが、ロッキード疑惑に追われ、悲憤のうちに逝った 田中角栄。その栄光と挫折の生涯を、番記者として身近に見続けた著者が 問い直す。
(読売新聞・夕刊・2005.11.15)
  




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読者からの感想・・・!

田中角栄は同郷で生年は2年彼が先輩である。
最初の立候補の覚えはないが、2回目のときは 炭鉱国営化問題で東京拘置所からの出たばかり 立会演説会(郷里の映画館)で「私は無罪であ る」とだけ叫んでいたのは忘れられない。
その後の経過は本書の通り党の幹事長になるま ではすべて金の力ですといっていた。
本書で教えられたのはJournalismと政界秘書官 の関係です。最後田中秘書早坂茂三氏が 東京times出身者だったことです。
(神奈川県・男性・85歳)
    
自分の生きている日本社会に巨大な影響力と 土台をつくり、問題の原点といえる田中角栄 について一つの見方(評伝)として、ユニーク な点が多くあり参考になり、面白く読めました。
一人の時代の証言として興味深い著書と思いま した。
(東京都・男性・43歳)
    
さすがに番記者、角さんを伝えて完璧といってよ い。角栄物すべて読んでいると断言してよいほど です。角さんの正面、側面、また後ろ姿、よくも まあここまで。感動しました。
よく書いていただきました。
(鳥取県・男性・78歳)
    
番記者ならではの視点で、角さんが書かれて いた。
(東京都・男性・29歳)
    
角栄が首相になったのは中2くらいの時で、物心 ついた時は佐藤栄作首相で、7年以上も在任して いたとはびっくりしたのだ。
巨人の優勝と佐藤さんがだぶって見えてくる。
あの時、巨人大鵬玉子焼き、という1席に佐藤 さんがいなかったのが不思議に思えてならない。
しかしながら全て栄枯盛衰、この3つが栄光から 退くのは世の流れ。時の流れを感じた。
(埼玉県・男性・47歳)
    
昔なつかし、田中さんのファンなので買いました。
ぜひ、田中さんの本を次にも出して下さい。
(郡山市・男性・45歳)
    
生前の角栄さんの本が家の書庫に色々な方の 本があります。何だか知らないが好きなので ある。
この人は記者の様な方ですから、他の所から 引用した部分もありますが、又違った面もあり 面白いと思いました。
(新潟県・男性・64歳)